★★★★☆

映画「500ページの夢の束」のあらすじとレビュー

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総合評価

勇気をもらえる
自分への挑戦
自閉症への理解

施設で過ごす自閉症の女の子が、「脚本コンテストに応募する」といった目標を達成する話。スタートレックの大ファンである彼女は、この映画に自身の想像力をすっかり掻き立てられ、コンテストに挑戦することを決める。とてつもない情熱と集中力でなんと、500ページにも及ぶ大作を書き上げる。そして、準備は万端、あとは期日内にポストに投函するのみ!と思いきや、真面目で心配性の彼女は、作品を何度も見直したり、施設の先生にもチェックしてもらったりと、慎重に慎重に事を進めていくうちに、郵送では締め切りに間に合わなくなってしまうのである。この命を注いだ作品を、どうしても応募したい彼女が思いついたのは、施設から遠く離れたハリウッドにあるパラマウント本社の窓口まで、作品を自ら届けに行くことだった。しかし、普段、彼女の行動範囲は、施設で決められた徒歩圏内でしかなく、安全に横断歩道を渡りきることで精いっぱい。果たしてパラマウント本社まで安全にたどり着くことができるのか?そして、期日内に、脚本を提出することができるのか?彼女の中に存在するスタートレックの仲間たちに支えられながら、冒険の旅に出発する。

健常者で、さらに、ひねくれている私にとって、自分にない病気を患っている人をテーマに描いた作品は、「同情を誘ったものではないか?」だとか、「泣かせるつもりで描いているんじゃないか?」だとか、かなり守りに入ってしまい、正直、なかなかフェアな視点では観ることができない。

しかしながら、この作品は、病気であるとか、ないとかに関わらず、幸せの本質をズバリと説いて、私たちを優しく応援してくれる。自分だけの幸せの基準をもって、自分にだけ見えるいばらの道を一生懸命、自分のペースで歩けばいい。そんなメッセージを私は受け取った。

例えば、今まで自分が挫折してしまったこと、それって、本当に自分が幸せになるための挑戦だったのか?他人を妬んだ上での幸せじゃなかったか?また、本当は挑戦したかったのに、他人の方が簡単にできてしまったからといって、自分を鼻で笑い、やめてしまったことはないか?主演の女の子のなりふり構わない真っ直ぐな追及心に、そんなことを自分に問いたくなる。

他人との比較ですっかり元気がなくなってる人、自分の人生を生きているが、すっかり不安になっている人に是非お勧めしたい映画。心を優しく奮い立たせてくれる。

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